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「 では、お母様とミーンさんは昨日のようにお魚を捌いて下さいませ。」
「 分かったわ…」
お母様とミーンさんがお魚を捌いてくれます。
捌かれたお魚に小麦粉をまぶし、溶き卵に付けてからパン粉の衣を付け、少し塩で味を整えた後は油で揚げます。
油に入った瞬間、ジュワッ!と音を立てて徐々に食欲をそそる匂いが辺りに漂います。
…そろそろいいですかね?
きつね色になったお魚フライをバケットに上げて、半分にスライスした丸パンの間にタレス、マトマ、自家製マヨネーズを…そして、最後にお魚フライを挟んで完成です。
「 出来ました!」
「 …これが…」
お母様がじっと完成したフィッシュバーガーを恐る恐ると言った感じで見ます。
「 これは、どうやって食べたらいいのかしら?」
「 手で持って、そのまま豪快にかぶりついて下さいませ。」
それに驚いた顔をした皆さん。
この世界に手づかみで食事を食べる習慣は無いので仕方ありません。
しかし、それを聞いたお母様はもうやけっぱち!と言う感じでバーガーを掴みました。
「 じゃ…頂くわ。」
お母様がかぶりついた瞬間、サクッ!といい音がしました。
そして…
「 …!最高だわ!!今まで食べたどんな料理より美味しい…行ける、行けるわ!!」
目を輝かせて大興奮のお母様。
その後全員分作り、出来上がった物を順番に食べましたが全員が大絶賛でした。
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