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「 ぐすっ…失礼致しました。」
暫くして泣き止んだオリーゼ嬢。
「 こっちこそなんかごめんね…」
「 いえいえ!とんでもありません!!…それでクライン様、考えて下さいますか?」
「 …あぁ、やってみようと思う。」
俺がそう言うと、グランディオとオリーゼ嬢は目を見開く。
「 もう結論を出してしまっていいのですか?!こちらとしては凄く有り難いのですが…」
「 あぁ、いつまでもたたらを踏んでいられないからな…これから宜しく頼む。」
その後、仕事の話しをちょっとしてからオリーゼ嬢は帰った。
明日から働けると言うと、それはもう飛び上がる勢いで喜んでグランディオとハグをしていた。
…おかしな展開だが、実は少しだけ楽しみでもある。
採取に手間がかかる魚をメインとした新しい事業、怪しすぎる謎の5歳児…
この時、この出会いが俺の運命を大きく変えるなんて想像も出来なかった。
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