epi.2

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頭ではそう思っても、ローターが違う場所を辿る度に身体は反応してしまう。 胸の谷間を通り、おへそのまわりを円を描くと、また違うくすぐられるような快感で思わず身を捩った。 意識したくなかった。足の間に感じた違和感に、絶望を感じる。 誤魔化しようのない刺激は、しっかりと私の身体を変化させていた。 もう、いやだ。 東雲さんも、こんなことされて反応して濡れてる私も最低。 なんでこんなことになったの? なんでこんなことしなきゃいけないの? 自分の使命を貫くと宣言した、カッコつけの私は死んだ。 情けないと罵られても良い。もう真野さんに死ねと言われても構わない。 クビになっても、地位を失ってもしょうがない。 こいつからセクハラの慰謝料はぶんどって、それでやり直そう。 いや、これだけ怒らせてしまったんだ、むしろ向こうから捨てられるかもしれないな・・。 そう決めたら早かった。 私の目から、自分でもいつ振りかと思うほどの涙が流れた。 昨日も泣いたけど、あれは視界が滲んで鼻を啜る程度。 今はボロボロ零れる涙。顎を伝って落ちた雫が東雲さんの指にもつく。 その光景になんだか無性に腹が立って、何度も目をつぶり、わざとたくさん落としてやった。 「気持ち良すぎてってわけじゃなさそうだね」 当たり前だろーが!叫びたい気持ちを堪えながら首を振る。 しまった、思ったよりダメージが多くて、しゃくりあげそう。 「これがっ・・駄目なレビューだったならやりなおします・・でもこんなことしなくても・・!」 「最初は手伝った方がいいかなって、梶浦も言ってたし」 「あん、なの、言葉のあやでしょ・・!?・・わたし、彼氏いないって言ったじゃないですか・・っ、もう、ずっと、そういうのなかったのに・・なんで付き合ってもない人に、こんなことされなきゃいけないのよ・・!」 こんなこと言いたくなかったのに、もう止められなかった。
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