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頭ではそう思っても、ローターが違う場所を辿る度に身体は反応してしまう。
胸の谷間を通り、おへそのまわりを円を描くと、また違うくすぐられるような快感で思わず身を捩った。
意識したくなかった。足の間に感じた違和感に、絶望を感じる。
誤魔化しようのない刺激は、しっかりと私の身体を変化させていた。
もう、いやだ。
東雲さんも、こんなことされて反応して濡れてる私も最低。
なんでこんなことになったの?
なんでこんなことしなきゃいけないの?
自分の使命を貫くと宣言した、カッコつけの私は死んだ。
情けないと罵られても良い。もう真野さんに死ねと言われても構わない。
クビになっても、地位を失ってもしょうがない。
こいつからセクハラの慰謝料はぶんどって、それでやり直そう。
いや、これだけ怒らせてしまったんだ、むしろ向こうから捨てられるかもしれないな・・。
そう決めたら早かった。
私の目から、自分でもいつ振りかと思うほどの涙が流れた。
昨日も泣いたけど、あれは視界が滲んで鼻を啜る程度。
今はボロボロ零れる涙。顎を伝って落ちた雫が東雲さんの指にもつく。
その光景になんだか無性に腹が立って、何度も目をつぶり、わざとたくさん落としてやった。
「気持ち良すぎてってわけじゃなさそうだね」
当たり前だろーが!叫びたい気持ちを堪えながら首を振る。
しまった、思ったよりダメージが多くて、しゃくりあげそう。
「これがっ・・駄目なレビューだったならやりなおします・・でもこんなことしなくても・・!」
「最初は手伝った方がいいかなって、梶浦も言ってたし」
「あん、なの、言葉のあやでしょ・・!?・・わたし、彼氏いないって言ったじゃないですか・・っ、もう、ずっと、そういうのなかったのに・・なんで付き合ってもない人に、こんなことされなきゃいけないのよ・・!」
こんなこと言いたくなかったのに、もう止められなかった。
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