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ロボット工学界にて『世紀の大天才』と称えられた博士が亡くなった。
博士は生涯をロボット開発に捧げ、ついには最高のロボットを造り上げたと言われている。
死後、遺品をくまなく探したが、ロボット本体もデータも見つからなかった。
博士の死から一週間後、墓所で一体のロボットが発見された。
ヒト型の美しい容姿をしたそのロボットは、博士の墓石を抱きかかえるようにして停止していた。
もしやこのロボットが最高のロボットか、と思われたが、機能は完全停止していて復元することは出来なかった。
慎重に解体されたロボットの頭部より摘出されたマイクロチップの解析が、現在に至るまで続けられている。
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