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けれどその麗しい表情が、タイチさんがブラを下げ、直に胸を包んだことで少し歪んだ。
戯れが終わり、また快楽を引き出すような触れ方に戻っていく。
指の合間から、愛実さんの白い肌に似合う桃色の胸の突起が覗いた。
タッちゃん、とねだって腰をよじれば、優しかった指が突然きゅっと先を摘まむ。
指の間で擦られ、愛実さんの息がどんどん荒くなっていく。
片方の手を離し、タイチさんはそこに唇を寄せた。先ほどのキス以上にゆっくりと、胸の先に舌を絡めるようにしてねぶる。
「んっ・・」
指先と舌で責められ、愛実さんは眉を寄せて身体をあちこちにくねらせた。
普通のAVだと、こういうのは女優さんの演技って言うけど、今は本当に感じてるんだと思う。
同じ女だからわかる。あんな愛撫を受けたら、疼くのは当然だ。
奥にいるスタッフさんも、目を潤ませて2人を見ている。
やがて胸をいじっていた手が、そろりと下に向かって降りて行き、スカートの裾を手繰った。
打ち合わせどおりなのか、自然と反応したのか愛実さんが腰を上げ、まくるのを促す。
レースのショーツから、すらりとした綺麗な足が伸びている。
タイチさんはそっと愛実さんの身体を後ろに押し、座った体制のままソファの背もたれに沈めた。
大人しく従う愛実さんは、目をうつろに漂わせ、次への期待に備えている。
膝裏を持って折り曲げ、ソファの上に乗せると、愛実さんの喉がこくんと動いた。
「この体制辛い?」
「ううん・・」
目を閉じて首を振ると、タイチさんがほほ笑んで、頭を撫でる。いちいち優しくしてくれるところが憎い演出だ。
そうしてきゅんとさせておいて、一気に快感の扉を開かせるのも。
お腹の辺りを何度かくすぐってから、指先が核心へと迫っていく。
ショーツの上からぐっと指を押し込ませたところで、私も息を飲んだ。
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