epi.3

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自分が愛撫されてるわけじゃないのに身体が熱くなり、膝を摺り寄せたくなる衝動を堪え、唇を噛む。 重ね合わせちゃだめだ、ましてや今は仕事中なんだから。 こうなったら自分の頬をひっぱたかなければと葛藤していると、追い打ちをかけるように、タイチさんの指先は深く進みだした。 (今次さん!これ最後まで見るんですか!?) 顔を寄せて出来るだけ小声で話しかけると、今次さんはきょとんとして「当たり前だよー」と返す。 いや、良いの?そりゃ許可も得てるし取材なんだから見て良さを伝えなきゃいけないんだけど・・ 私これから、人のセックスを目の前で鑑賞するの!? 動画ならまだ抵抗はないけど、さすがに生では・・だってモザイクないじゃん! さあっと血の気が引いた感覚になり、もう一度今次さんを見やる。 私の言いたいことが分かったのか、首を傾げ「キツイ?」と聞いたので必死に首を振った。 その間にも2人の行為は進んでいて、愛実さんが耐えず喘いでる声が耳に響く。 撮影に背を向け、なるべく後ろを振り返らないようにしてドアの方へ進む。 音を立てて邪魔でもしたらまずいと、ものすごく不自然な歩き方になったけど、誰も咎めはしなかった。 2人に夢中になってて、それどころじゃないんだろう。
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