epi.3

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もう反論するのも面倒で、流れに合わせ、2人して廊下に戻る。 その横を「着替えてくるから待っててね」と愛実さんがすり抜けて行った。 どうやら、今次さんは自分の企画用に愛実さんを取材するらしい。 「・・・それがメインなら動画撮影に合わせて来る必要なかったんじゃないですか?」 わなわなと震えだす拳を見て、今次さんがてへっと肩をすくめる。 「小雪ちゃんがついてきたいっていうからー、直々に撮影潜入許可とってあげたんじゃーん」 「私は会社自体の概要がレポートできれば良かったんです!」 人をダシにして撮影見たかっただけじゃん!もう駄目だ、やっぱりこの人も信用ならない。 あの変態編集長と並べて、いつかヒットマンが雇えた時の始末リストの2トップに入れてやる! 「でも小雪ちゃんも見てて面白かったから抜いたんでしょ?」 「違います!変な勘違いやめてください」 「あ、そっか、女の子は抜かないもんね・・」 「そっちじゃねーよ!」 歳が近いせいもあって、思わずため口を聞いてしまった。 しかし今次さんは気にした様子もなく、へらへら笑ったまま私の腕を掴む。 ・・腕を掴む? 「な・・っ」 いや、この流れで腕を取られるのはおかしい。 ハッとしたときにはもう、キスされていた。
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