epi.3

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「ちょっとぉおどこに手突っ込もうとしてるんですか!」 「パンツだよっ」 「無邪気な顔で言うな!」 再び縮まる距離に身構えると、蹴りへの対策なのか今次さんは素早く自分の足を私の膝の間に割り込ませてきた。 コイツ、何気に学習している! 自ら正直者だというだけあって、性には貪欲だ! 「あっ」 狭い廊下とあって、そのまま壁に押しやられてしまう。固い感触が背中にあたり、逃げ場がない。 スカートの裾からもぐりこんだ指がストッキング越しに太ももをなぞり、ゾクッと鳥肌が立った。 ちょっと待って、抵抗するとか、諦めるとか、この後の選択肢を選ぶ前にこれだけは言わせて。 「ここどこだと思ってるんですか!?廊下ですよ!廊下!動物じゃないんだからせめて物陰くらい連れてってくださいよ!」 と言いつつ移動の隙に急所をついて逃げようと考えたのだが、今次さんのあまりのハッスルっぷりについ本気で突っ込んでしまった。 「えー駄目?」 「当たり前でしょうがっ誰か来たらどうするんですか!もう私たち完全な変態扱いで出禁でクビで下手したら書類送検ですよ!」 いくらAV撮影現場とはいえ、関係者でもない私たちがおっぱじめたらただの公然わいせつ罪である。 アンハトで働いているなんて目じゃないほどの恥だ。 そんな末路は絶対に嫌だという心の叫びをぶつけると、今次さんは少したじろいだ様子で「じゃあトイレかあ・・」と呟いた。 なんで危険度の高い場所ばっか選ぶんだよ。 「その辺にしときなよ」 とにかく離れてくれとぐいぐい今次さんを押しやっていると、穏やかな声が間に飛び込んだ。
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