神はサイコロをふりたまわず。

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神はサイコロをふりたまわず。

むかしむかしあるところに神様たちがいた。 神様たちはおたがいの願いをかなえあって宇宙を作った。 ある神様たちは争いあい、またある神様たちは助けあい。 なかには宇宙作りにまざらない神様もいた。 みんなの願いをかなえあって宇宙を作ったら決定論的な宇宙ができた。 最後に二柱の神様が残った。 片方の神様はもう片方の神様を攻撃してきた。 決定論的な宇宙だから勝ち負けは決まっていたのだ。 勝つのは攻撃する神様だ。 負けるのはなんでも教える神様だ。 なんでも教える神様は攻撃する神様の攻撃を受けて立った。 なんでも教える神様は言った。 「宇宙を確率論的にしてほしい。」 攻撃する神様は言った。 「勝つ確率はどのくらいだ?」 なんでも教える神様は言った。 「99.97%だ。」 攻撃する神様は言った。 「宇宙を確率論的にする。」 みんなの願いをかなえあって宇宙を作ったら確率論的な宇宙ができた。
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