アホの子、医者の子

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アホの子「お前のかーちゃん、でーべそ!」 医者の子「お前のお母さん、臍ヘルニア」 アホの子「あいむそーりーひげそーりー♪」 医者の子「アイム ソーリー。ユー アー プレジデント?」 アホの子「あちゃー、テストで0点取っちゃったよ……」 医者の子「……100問のマルバツ問題で良く取れるな」 アホの子「……人の価値って、生まれで全て決まっちゃうのかな」 医者の子「……仕方ないよ、それが今の社会だ」 アホの子「だったら、だったらボクは……!」 医者の子「諦めろ。それが嫌なら……お前が変えろ」 ………… 「ふっふっふ、あの頃の私は勢いだけで……。ただのアホだった私が、ホント良くここまでこれたと思うよ。これも全て、お前のおかげだ。ありがとう」 「ふふ、もったいないお言葉です。総理大臣」 「これがホントの、あいむそーりー」 「ひげそーりー、なんてね」  ウィスキーの入った二つのグラスが小さく当たる。二人の間に涼し気な音が響いていった。
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