プロローグ

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 この様な例え話を突然するのも可笑しな話だが、人間には天使と悪魔の両方を飼っているという話を聞いた事は無いだろうか?  悪い事を考えると、それは悪魔の囁きと言われ、良い事を考えると、天使の囁きだと言われる。俺達人間ってのはその二つの囁きを天秤に掛け、どちらを選ぶべきか取捨選択していくのだろう。    さて、では大抵においてどちらを選択したいと思うだろうか?  悪魔?or天使?  そう、正解は時と場合によるだ。まかりなりにも、俺ならそう言うね。  天使の囁きばかりを選択してると、それはそれで精神的に辛くなる部分もありそうだし、なんせ八方美人だと思われそうで嫌になる。対して悪魔の囁きばかりを選択していると、罪悪感に押しつぶされそうだし、周囲の印象も冷え切ったアイスノンみたいな視線をぶつけて来そうでそれはそれで嫌である。  ようはケースバイケース、その時の状況、その時の気分で決めれば良いものなのだこういうのは。どちらにせよ、それは俺の考えになってしまうのだからな。
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