歪な淫夢

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 その時、僕の手足はガッチリと縛られ全くの身動きが出来なかった。  姉さんは僕の下腹部へ近づくとズボンを下ろした。  ここまで来てようやく姉さんの尋常じゃない様子に気付いた。   酔っ払っているのか、そう問いただしたいのだが身動きは取れず、はめられた猿轡からは呻き声しか出ない。  いや、白状すると僕は期待していた。それまで見たことも無いような姉さんの様子、その艶かしさ、これが夢であったらどれだけ素晴らしい夢なのだろうか。 僕の太ももから、ゆっくりと、撫でていく。でも、肝心な所で、寸前でその手を止める。 「俊、大きくしてみせて?」  虚ろな瞳で僕の顔を見つめた。視線を逸らそうと思えば逸らせた。だが僕の眼はまるで吸い付いたように、姉さんの瞳から動かす事が出来ない。  ジッ、と見つめられると自身の意思とは全く関係無く血流が巡っていった。  下着の上からでも分かる程僕のそれは大きくなっていく。  姉さんの目線は相変わらず僕を見つめていたが、状態は分かっていたらしい。  薄い笑みが、愛でるようだった目つきが、意地悪く、嬉しそうに垂れる。  取り出すまでも無い。下着を少しずらすと飛び出した。 「簡単な子ね」  ふふっ、と笑った鼻息が裏筋をくすぐった。 「これならすぐに果ててしまいそう」  ぼんやりと、もやがかかっていく頭の中で、姉さんの言葉がグルグルと回った。
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