第3章

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(うわー。この女このまま俺に魚持たせてトンズラするつもりだったんだ。ほんと怖いね笑笑) この胸の内をジェニファーに伝えた「バカ、そんなことするわけないでしょまだ、10歳くらいの子よあの子。本心で助けてあげたいのよ」 こんなやり取りをしてるうちに少年はクーラーボックスを持ち上げ去って行った。 「なんていう力」それには口を揃えて二人は驚いた。 おそらくクーラーボックスの重さは、15キロぐらいだろそれを楽々持ち上げる少年の筋肉はこの環境が作り上げたといっても過言では、ない。 少年を追いかけた。 「付いてくるな」と言われたが付いてきたくなるのが俺たちの好奇心。 少年は地の利を、活かして俺たちを、撒こうとしたがそれは無理だった。 この二人の身体能力が一般人より上なのだ。 少年の誤算がそこにある。しつこい二人に観念した少年は止まり二人の助けを貰うことにした。 少年の家に着き、少年の母を見た。 するとジェニファーが「看病の仕方間違ってる」と告げた。 「タオルある?」 「あるよ」 少年からタオルを借りたジェニファーは急いで水でタオルを濡らし雑巾しぼりをした。 少年の母のおでこにタオルを当て魚を細かく調理し雑炊と一緒に食べさせた。 「熱いので気をつけてお召し上がりください」 ジェニファーの手際の良さにジョニーと少年は感心した。 「あとは、安静にして寝てください。」 「本当にありがとうございます。」 少年の母は眠った。 すると、少年が 「好きな魚持っていけ」といったので厨房を借りて調理した。 「美味えなこの料理なんて言う料理なんだ?」 「これは、鯖の味噌煮よ」 「今度作り方教えてくれよ」 「ええ。良いわよ、魚をくれたお礼に」 「ありがとう」 少年の無垢な笑顔に嬉しい気持ちになった。 「ジェニファー料理作れるんだな今だけ仲間にして良かったって思ったよ」 ジョニーが言った。 「ん?なんだって?今だけ?」ニコニコ 「いや、なんでもないです。」 「そう」ニコニコ 「俺たちは行くわ」 ジョニーはそう言った。その時、この少年の家の周りに人の気配を感じた。それは足音が統率の取れている物だとジョニーはすぐわかった。 「ちくしょー人数は5人か」 「え、どうしたの?」 「囲まれてる。相手はかなりの手練れだしメンドクサイ」 少年はジョニーのそれを聞くと家にある鉄のぼう棒を手に取った。
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