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僕が完璧だと思ったのは試験当日、学校の門で出会った女子のことだった。ただ、何が完璧なのかは説明できない。僕がそう思ったそれだけだ。僕の主観として完璧だっだ。
主観であろうと客観であろうととにかく人にゴリ押ししようとする人もいるが、僕はそういうタイプではない。
それでも彼女がどんな人か表現しろと言うのなら、凡庸な表現だが、大人しくて可愛らしい人と僕は言うだろう。
彼女はおずおず歩く僕を追い抜かした。その時、彼女は僕を見て微笑んでくれた。
3学期が終わったこの時期、制服で学校に来るとすれば、新2年生か新3年生しかいないはずだ。つまり、僕と同学年か一年先輩だ。
同じクラスにならないか、名前は何というのか、そんなことを考えているうちに試験は終わっていた。
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