プロローグ

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それでも考え抜きたいと思う人は、それが美学なのだと思うし、それはそれで尊敬に値する。 だが、そこに気を取られ過ぎて物語が書けないのでは本末転倒だ。 世界は正方形でも良いのだし、ただの円でも何の問題もない。 世界はもっと気楽に創られても良い筈だ。 神様が七日で本物を作ったのなら、偽物なんて七秒で創ればいい。 作者はこれに気付くのに七年掛かったが、そんな事はどうでもいい。 仮に、七秒使って横文字になったのなら、堂々と横文字を使っても良い。 小説なんて好きなように書けば良いのだから。 けれど、異世界転生系の入りはどれも似通ったものばかりに見えて味気無い。 まあ、だからと言って斬新な物が書けるかと言われれば、またそれは別の話だ。 斬新だからといって人が見てくれる訳でも無いし、一般的だからと言って見てくれない訳じゃない。 そこの境界線は曖昧だ。 いや、曖昧だからこそ良いのかもしれない。 前置きからの前置きという変な構造になってしまったので、ここでこの前置きを書いた意味をここに記すとしよう。 言っておくが、この文の下りからは想像出来はしないだろう。 なんたって有り得ない位に関係の無い言葉だからだ。 そう__有り得ない。 この小説を読まないなんて有り得ない。
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