プロローグ

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これは全て前置きである。 はっきり言えば、今出て来た言葉の数々は忘れてしまって構わない。 忘れた所で困りはしないし、こんな凝った世界概要なんかスクロールで飛ばしてしまえばいい(今更である)。 基本的にファンタジーは設定が大事である。 何故なら"そこに無いもの"を扱うからだ。 例えて言うならば、魔法が一番分かりやすい。 魔法はこの日本という国には存在しないものだ。 だからこそ読み手にとってはワクワクするものがある。 魔法の強さに段階を付けたり、経典が無ければ発動しなかったり、詠唱が必要だったり、魔法陣を描かなきゃいけなかったりと、その表現方法は様々だ。 そして、様々だからこそちゃんと作り込まなければならないのだ。 異世界にしたってそうである。世界そのものを作らなければならないのだから、結構手がかかる。 そして、余計に難しく考える。 国の名前を、アルカディアだったりニルヴァーナだったりと横文字にしてみたり、国の形を細部まで考えたりと、試行錯誤している。 だが、本当にそれは必要だろうか。 そんな横文字の名前なんて本当に読者が読みたい事柄なんだろうか。 それとも、この名前には深い意味が__とか言いたいのだろうか。 読者としてはきっとそれはどうでもいい事だ。
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