1 幸せな日常

13/21
前へ
/541ページ
次へ
「絆も行くの?」 「俺と映美はまだ結婚してること世間に言ってねぇし、一緒には行けないかなぁって」 「僕と梨世ちゃんと行けばいいじゃん」 「そうだよ! 絆くんと映美さんも一緒に行こ? もうファッションショーの時にふたりとも登場してるんだし、うちら4人で一緒にいるのは変じゃないでしょ」 「梨世ちゃん可愛い」 ん? 今関係ない一言入ったけど気にしないでおこう。 「……せっかくふたりでお出掛けされる予定だったのに悪くないかしら?」 「全然気にしないでください、それに僕と梨世ちゃんは……ふふ」 「また変なこと考えてやがる、全く尚は」 そんなこんなで明日も4人で過ごすことが決まり、絆くんと映美さんは元々今日はうちのマンションのゲストルームに泊まっていくことになってたから、一度見送って、明日を楽しみに待つことになった。 ――パタン 「さて」 「さて?」 「僕のデザート」 「?」 「いただきます」 「ひゃっ!?」 ふたりが玄関から出ていってからものの数秒、尚くんは私の手の自由を奪って、服を着たまんまお風呂に連れていかれた。 ――シャァァア 「えっ、尚くん!? 服……濡れちゃう」 「一度試してみたかったんだよね、服をびっしょびしょに濡らしてから脱がすの」 「!?」 「透けてんの、興奮する」 「えっ、ちょっ、やっ……」 ダメだ、尚くんにはやっぱり逆らえないの。
/541ページ

最初のコメントを投稿しよう!

355人が本棚に入れています
本棚に追加