16 Happy Wedding!

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ーー次の日…… 「梨世ちゃん、本当に綺麗よ」 「……ありがとうございます、蘭華さん」 新婦の控室でR.iseのドレスを身にまとい、メイクアップしてもらった私が鏡の前に立っている。自分で言うのも難だけど、私……すごく可愛いと思う。 髪は綺麗にまとめあげられていて、そこにベールをつけられると私は一瞬にして花嫁姿に変身するの。 色白の肌に、桜色のチークが柔らかく乗っている。 唇には、自分が映ったあのCMのルージュを塗ってもらったよ。 「尚、どんな顔するかしらね」 「えへへっ、楽しみです」 さぁ、両家の顔合わせが終わったら、もうすぐ……挙式が始まる。 私はママに手を引いてもらって、バージンロードを歩くよ。 海の見えるチャペルの両側に……皆がいる光景を想像すると、今すぐにでも泣きそうな気持ちになる。 「ーーママっ!!」 「っ、梨世ちゃん……」 素敵な刺繍が入った黒留袖を着ているママと、顔を合わせる。 「すごく可愛いわ、ささ、早く両家の控室にいらっしゃい」 「うんっ!」 私はメイクをしてくれた蘭華さんとママと3人で控室に向かう。 きっと、尚くんと禅さんが待っていてくれる頃だ。 「お待たせしましたっ……」 「……りっ」 控室に入るなり、私と尚くんはお互いを見つめて言葉を失った。 あのとき、雑誌の特集で撮ったはずなのに。 一度、着ているはずなのに……かっこよすぎる尚くんから目が離せなかった。
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