16 Happy Wedding!

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――「……んっ、ふ」 「……あ、梨世ちゃ…………」 私、一体何してんだろ。 お色直しして会場に戻るまで…… あと、10分しかないのに。 誰からも見つからない部屋で、私を見てはち切れそうになっていた彼を、気持ちよくさせてあげたくて。 「…………なに、この背徳感、最高」 「んっ、ん」 ドレスが汚れないように、彼のもとにかしづいて。 口を大きく開けて、彼を飲み込んでいます。 「……キミを、こうして見下ろしてると」 「…………んっ」 「……可愛すぎて、すぐ、イきそ」 そうして見上げると、顔を歪めて感じている彼が愛しくて……私は手を、口を、彼が気持ちよくて好きな速度に早める。 「あっ」 「…………っ」 少し照れて、口を片手で覆う仕草がたまらなく可愛くて……その姿で呆気なく果ててしまった彼の体液を1滴残らず飲み干す。 ――トントン ――「そろそろです」 「……っ、はい」 いきなりのノックの後に聞こえた式場スタッフさんの声は、すぐに溶けて消えた。 私たちも息を整えて、軽く触れるだけのキスをして。 「……僕たち、すっごいイケナイことしたね、ふふ」 「衣装がシワになったりしたらどうしようかと思っちゃったよ……」 「だめだ、だって梨世ちゃんが好きすぎて……戻るまで我慢出来そうになかったんだもん」 あぁ、もう。 尚くんが好き。 喉の奥が、尚くんで熱い。 私たちはそんなことをしてたなんて誰にも気づかれないように、手を繋いで控え室から出て会場に戻った。
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