16 Happy Wedding!

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ママも蘭華さんも、泣いてる。 あたたかくて、消えない幸せがどんどん溢れ出てくるの。 尚くんの丁寧な結びの挨拶で、披露宴は幕を閉じた。 帰りに小さなお菓子を配るのだけど、その時にいろんな人と一緒に大好きな写真を撮ってるんだ。 ――パシャっ 「佑子さんっ」 「梨世ちゃん……木暮社長、本当におめでとう」 「今日は来てくれてありがとうございます」 「あら、梨世ちゃん、かしこまっちゃって。あなたが1年前にうちにカラーしに来たときの表情と、まるっきり変わったわね」 「えへへ」 「次は何色にする?」 「んー……また、尚くんとお揃いの髪にしたい」 「梨世ちゃん、シルバーはやめときなさい?」 「じゃあ僕がピンクブラウンにするよ」 「「えっ!」」 「え?」 尚くんが、僕なんか変なこと言った?って顔で見てくるのだけど、充分変なことだったよ。でも……意外に似合うかもしれない。見てみたい。 そうして佑子さんと会話を交わして、次はRe:leafの月岡さんがやってくる。 「木暮社長、梨世ちゃん本当におめでとうございます。まさか犀川さんが来るなんて私たちも全く知らなかったんですよ」 「月岡さん、内緒にしててごめんなさい、へへ」 「僕たち、特大号のときより良かったですか?」 「もちろんですよ、それにお色直しのときのドレスも……本当に素晴らしかった」 「ありがとうございます」 「尚くんがオリジナルで作ってくれたんです! だから世界に1枚しかないんです!」 「あら、そうなんですね」 こうして、大切な人たちと会話をすることで、益々周りのありがたみを感じるの。
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