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――2月22日。
「今日はにゃんにゃんにゃんにゃんの日~」
「梨世ちゃん、それだと22月22日だよ」
「あ」
今日も僕の可愛すぎるへなちょこ妻は朝から元気におバカを発揮してくれている。
明日は梨世ちゃんのお誕生日。
「今日は仕事終わったらすぐ帰るからね」
「は、はいっ!」
しかも僕がそんなことを言うと、ちょっとビビって敬礼みたいなポーズをとってる。可愛くてなんだかおかしいね。
僕は昨日の夜、梨世ちゃんが寝ている間に彼女のお泊まりセットを用意しておいた。
お風呂の道具やら着替え、タオル、全部勝手に選んで大きめの鞄に詰め込んじゃった。
下着は……ニヤニヤしながら選んじゃった。
僕って本当に変態。
だって梨世ちゃんが好きなんだもん。
僕オトコだし、しょうがないでしょ?
そう、今日は帰ってきてすぐこの荷物を持って新幹線に乗るの。
それまで梨世ちゃんには内緒だから。
気持ち悪がられたらどうしよう。
「尚くん、ニヤニヤしてどうしたの?」
「ん? なんでもないよ」
荷物はベッドの下に隠してあるから案の定、梨世ちゃんは全然気づかないし、今朝も自分の服が減っていることにも気づかない。
んで、帰ってきたら手作りの招待状を渡すんだ。
僕の可愛い可愛い可愛い妻へ。
22歳のお誕生日サプライズ、はじまりはじまり~♪
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