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――「ねぇ、早速お風呂入ろう?」
「!」
「お部屋のお風呂ね、ふふ」
露天風呂に繋がるドアを開けると、一面に広がる絶景を一瞬でも楽しむ暇はなく、尚くんの目の色が変わったと思ったら、あっという間に私の服に手をかけられていた。
「ちょっ、尚くん、やめっ」
「22歳の梨世ちゃんをいただきます」
「!?」
「大きな声出しちゃダメだよー? 今からたくさん、可愛がってあげる」
「んんっ」
口を手で塞がれて、畳に組み伏せられながら服を剥ぎ取られてしまう。
露わになった素肌には開け放った窓から来る冬の風が撫ぜてその寒さに震えた。
「ごめん、お風呂入ったあとにしようと思ったけど……」
「んっ」
私の脚の間に悪戯に手を差し込まれ急に掻き回されてしまい、腰がガクガクして背筋が甘く痺れる。
声を出せない代わりに出てくる涙が尚くんの手を濡らすの。
「裸の梨世ちゃん見たら無理だった」
「んっ」
「あ、お風呂入りながらにしようかな」
ひょい、と簡単に抱き上げられてしまい外のお風呂に連れてかれる。すると、先程とは違って髪や体を優しく洗ってくれ始めた。
「……この光景を撮りたい」
「?」
私の背中を流しながら謎な発言をする彼の顔を見たくて振り向くと、ニヤニヤしているよ。
周りに広がる綺麗な景色のことかと思いきや彼の目線は、鏡に映る私だったの。
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