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綺麗だ・・・・・・。
《トントントン》
デスクで書類を揃えるスラリとした白い指。サラリと揺れる色素の薄い髪は窓から差し込む光に照らされ、金色に輝いて見えた
ふふん、ふふふん
ああー、なんつー可愛い鼻歌だ。神様! 今すぐ俺を書類にして下さい。彼女の笑顔を特等席から見たいんですー!
「で? 指示メールを確認しなかった理由は?」
うわ、怖ぇ
ピリッとした口調にどす黒いトゲがある
「夜だったので、時間も足りませんでしたし・・・・・・」
他人に厳しく、己には更に厳しい木山翔には言い訳が通用しない。その木山と相対するときに心得ておくべきことがある
《質問には簡潔に答える》
《発言には責任を持つ》
《時間は厳守》
甘い顔立ちをした木山には以上の心構えなく、近付くべきじゃない。何故なら、彼は鬼だからだ
相手が新人であろうと、女性であろうと、年上であろうと関係なく鬼としての本領は発揮される。ほら、今も
眇めた眼を三田から逸らさない、そしてじっと見る
ガチで怖ぇ!!
怒られてるの俺じゃないのに、心臓バクバクの冷や汗たらたらだ
「指示の内容は事前に伝えていた筈だ。何も準備してなかったのか」
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