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「……見るからに怪しいねー、あれ、なんだっけ、スパイ?みたいな」
「…じゃなくて、真夏にあれは無いでしょ。リーマンでもクールビズよ普通ワイシャツ。あれで汗一つかいてないよスゲくね?」
香織が暑い暑いと手で顔を扇ぎ顔をしかめる。
男は暫く何かを話していたがやがてそこから立ち去っていった。
ポケットに仕舞おうてした携帯電話を落としたまま…
「「あっ」」
男は全く気付かずにいなくなってしまった。
二人は顔を見合わせると携帯電話へと向かう。
真っ黒でシンプルなデザインの携帯電話はストラップの一つもついてはいない
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