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「で、どうする?この携帯」
「…どうしよ。どうする?優華」
「……どうしよーねー」
人気の無い道で携帯電話を握り締めたまま2人はぼんやりと呟いた。
「……探す?」
「…はぁっ?駄目だよっ、これからタイムカプセル埋めに行くんでしょうが」
軽く尋ねた香織に優華は焦ったように答える。
「あ、そっかそっか、今日はタイムカプセル埋めてから優華のお別れパーティーやるんだよね~」
「なんと2人でね、パーティーっていうのかね」
苦笑した優華に香織も思わず苦笑で返す。
優華は明日、仕事の都合で引っ越してしまう。
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