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「あ~ぁ…あたし、優華はずっと一緒にいるような気がしてるよ…明日なんて嘘みたい」
「本当にね、アタッシュケースも気になるけど…明日には引っ越しちゃうし…はぁ~あ」
お互いの溜め息が重なり気まずい間が流れる。
幼なじみの親友が明日引っ越す。
笑顔で見送ると決めたものの、どうしたって湿っぽくなってしまう。
香織は掌で携帯を弄りながらどう会話を切り出そうか悩んでいたが、予想外にも話を切り出したのは優華の方だった。
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