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2010年
晴天である。
いや、猛暑といった方が良いだろう。
焼け付くような暑さはビルの窓に反射し、ギラギラと輝いている、都心という事もあるに加え温暖化、今年の暑さは半端なものでは無かった。
「も~…最悪…暑すぎる…」
学校帰りの途中コンビニで買ったアイスバーにかぶりつきながら香織はぶつぶつと呟いた。
制服は夏服になったとはいえ、ミニスカにしているとはいえ暑さを凌ぐには頼りなさ過ぎる。
小林香織は高校三年生、18歳。まもなく夏休みを迎える7月の暑さは並大抵のものではなく高校生にとって学校帰りに食べるコンビニのアイスはこの猛暑を一瞬でも凌げる最強の武器であった。
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