滞在

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「裏の主役?」 マナはオウム返しに聞き返した。 「本物の主役って言った方がいいかな」 「19才の女の子じゃないの?」 千春はふふっと笑った。 「ほらね、マナは文系と思ってるかもしれないけど、国語は弱いよね。 主役はね竜崎拓郎よ」 「はぁ?誰? そんな人、居たっけ?」 千春はまさかと言わんばかりに目を見開いたかと思ったら、すぐに笑い出した。 「あんたねー! 自分が勧めておいて、主役も分かんないの? 竜崎拓郎のセリフが作者が伝えたかったことよ。 私にはちゃんと届いたからもう大丈夫、家に帰るわ。 あーぁ、即、入院だろうな。 24時間点滴がイヤで逃げてたんだけど。 ありがとう、マナ」
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