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あー、この国の王様か。おい、何故ここにいる。どうやってきた?
「何にもしてませんよ王様。ちょっと世間話をしていただけですよ。ははは」
「ふむ、まあいい。フンク、席を外してはくれないか?バズにちと用があってな」
「・・・わかりました王よ。邪魔したなバズ。また来るよ。ははは」
フンクと呼ばれた叔父は父さんにそう言うと王様の言葉に反することなく下がっていく。
「ふう、大丈夫か?バズ」
フンクの姿が完全に見えなくなると王様は先程の言葉遣いよりもさらに気軽な言葉でそう言った。
「ああ、助かったよベル」
父さんも先程までの敬う感じが消えてフレンドリーに話しに応じている。
「やあこんにちは、コウ君。去年あったけど覚えているかな?」
「王様」
俺はとりあえずそう答えておく。
「うん、そうだよ。よく覚えているね。バズ、良い世継ぎじゃないか」
「俺の子だ当たり前だろ」
父さんはそう言ってどや顔をしていた。
「今日は人来るね」
「ああ、そうだな。とりあえずお前はここにいなさい。父さんは王様とお話があるからね」
俺がそう言うと、父さんはそう言って王様とともに部屋を出ていった。
とても真剣な顔をしていたけどどうしたんだろうか。
とりあえず昨日の続きだ。鍛錬の途中だから絵本を読んだり絵を描くふりして続けよう。
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