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暗躍日記
『暗躍日記No.ーー』
著:フンク・ベリアル
J月8日
奴等の息子を見てきた。特に理由はない。
ラスイデア家と言えば血は薄いとは言え王族の血が流れている家系だ。当然、俺も諸々の事情を知っている。
油断はできない。俺は王になりたい。そんな俺が王になるためにも障害はできるだけ減らしたほうがいい。大体なんなんだあいつらは。確かに軍事研究をしてるけど、性格が悪いのも理解しているけど、王になろうと画策したりしてるけど、できる限り血は流れず損失がないように計画を練ったりとか奴隷よりも使えない体のやつとかを引き取って、本人の了承のもと人体実験をしているだけなのになんでこんなに嫌われてるんだろうかね。ちゃんとその分の対価は払ってんだぞ。
しかしあれだ、あいつらの息子、コウ君だったかな?適正属性が不遇属性とか言われてる属性のオンパレードだったな。無属性もあるみたいだけど俺の魔眼に反応しないってことはそこまでいい才能じゃないってことだし。
あの歳にしては知的そうな目をしていたし、将来人生に絶望したら俺の研究に助手として付き合ってもらおう。
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