夢の間

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ああ、まってまってまってほしい 手を伸ばしても、その背中は 遠ざかるばかり わたしの手は虚空をつかむ たのしかったのだ 楽しかった けしていやではなかった でも楽しかったとはいえない もう一人のわたしが心の中でさけんでる 目をつむり想いかえすと 心の中で想いうかぶのは あの光景ばかり あの頃あの時あの一瞬 本当に楽しかったんだ… わたしは心の底から嗤っていたか いや笑えていたのか 思い出していやになる 戻らない時間 戻れない時間 後悔した時間 後悔する時間 嫌になる時間 嫌と思う時間 泣きそうになってるわたしがいること あの時はきっとそれが正しいと 感じたんだでもいまおもえば ちがった未来が視えたかもしれない けれどそれも終わったこと わたしは後戻り出来ない場所にいる わたしはだれにも気付いてもらえない わたしは何も言えない挨拶さえも… わたしは振り返らずただの一本しかない 私だけの道を歩いてく。
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