想い出はアルバムの中に

利用する理由としてあげられるとするならば『見やすい・多く貼れる・書き込み自由』の三点セットであろう。
まず『見やすい』点に関してはスマホのスクロールや写真の拡大で本のようなページをめくる作業はない。
次に『多く貼れる』に関しては本ほどの範囲がないため、自由に何枚でも貼ることが可能なのだ。
最後の『書き込み自由』は写真と同様にどこにでも書けるのだ。しかもそれだけではなく、スタンプなどの活用もできるのだ。
この三つがあるからこそ利用価値は高くなっているのかもしれないと私は使用して実感する。
ただこのスマホのアプリにとって最大の欠点がある。消失しやすいということだ。それは卒業アルバムよりはもしかしたら見つけやすいかもしれない。しかし本当にそうだろうか。アンストールしたり、データを消去してしまえば二度と帰ってこないのだ。これほど悲しいものはない。現に私のところに電話をして嘆いた生徒は男女関係なしに少なくなかった。
私は一人の先生としてこの学校にいるが、ここでも同じように卒業アルバムをSNSとして活用していた。だから私は卒業アルバムを本化されるために校長及びその他の先生たちに戦いを挑むことにしたのだ。

そしてある年の卒業アルバムを作る時期に向けての話をされた時だった。