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手紙にはこう書かれてました。その涙は悲しみに流れるそれでした。
私は彼女に電話をかけようと携帯電話を取りましたが、彼女についての連絡先は貰ってませんでした。住所も分かりませんでした。
その翌日、私は何も無かったかのように学校に登校して自分の席に待っていました。すると先生が来る前にクラスメイトの女子生徒が近寄り私に話しかけてきました。
「ねぇ、あの子のこと何も知らないの?」
「はぁ?知ってるし」
「彼女、今日来れないんだよ」
その女子生徒の言葉に気が付き、私は教室の中を見渡しました。そこには彼女の姿が見当たりませんでした。
「ただの熱だろ?」
「そうだといいけど……彼女は喘息したり色々してたから私心配になって。でも彼女、あなたの顔を見る度にそんなことを気にさせないように笑っていたの」
「だからなんだよ?どけよ」
私はそう言って女子生徒を追い払ってしまいました。女子生徒の口から彼女の真実を聞くのが怖く感じた反面、嘘をつかれたかと思うと腹ただしく感じたからです。その女子生徒は自分の席に座り、他の生徒たちと話してるようでした。彼女について喘息などを私に隠してることは知りませんでした。
そして先生が来て私はその口から衝撃な言葉を聞きました。女子生徒は嘘をついてなかったのです。
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