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そしてスキル画面。
『所持スキル
アクティブ・ノーマル・武器召喚
アクティブ・ノーマル・武器送還
パッシブ・カルマ・殺意の直感
パッシブ・ノーマル・死の直感
パッシブ・カルマ・バッドクリティカル
パッシブ・ノーマル・超感覚
パッシブ・カルマ・人間特効Lv12
パッシブ・ノーマル・射撃補正Lv4
パッシブ・カルマ・夜潜み
パッシブ・カルマ・夜目
パッシブ・カルマ・ヴォイドクリティカル
パッシブ・カルマ・奪う者
パッシブ・ユニーク・超直感
パッシブ・ユニーク・不吉 』
「……うん」
頷いて、サザンカはスマートフォンを放り投げた。このスマートフォンはユニークアイテム扱いであり、どう扱おうが決して壊れない。
だからと言って雑に扱っていいものでもないが……そこは、サザンカの性格の出るところであった。
「……困ったな」
サザンカは独りごちる。
――オレンジ色の瞳なんて、持っていたら。
「――友達、作れないじゃん」
橙色と呼ばれる存在が、どれほど忌避されるものであるか――正直なところ、その辺の機微を理解しきれてはいないサザンカであるが、それでも恐れられ、遠ざけられ、拒絶され、排斥される対象であることは知っている。
こうなってくると、まともに人と関わり合うことが、とても難しくなるわけで。
友達作りの難易度が非常に上がる公算である。
「やっぱりあれかな……面倒だからって、生のじゃがいもばかり食べていたのが悪いのかな……」
間違いなく関係のない事柄に原因を見出しながら(それ以外に目につく原因が山ほどあるだろう)サザンカは枕元に置かれた拳銃をいじって遊ぶ。
サプレッサーのついた自動拳銃、P9。彼が最初に、この世界の通貨で購入した武器である。
サザンカが、この世界においてどの種類の武器を使うか考えた際、拳銃を選ぶことにしたのは、それが一番、使っていて疲れなさそうな武器だと思ったが故だった。
――剣を振ったり、魔法を唱えたりするのは疲れそう。
そんな酷く怠惰な思考の結果、銃を使うこととなった。今では拳銃のみならず、MP5やFA-MASなども所持している。
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