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「あ、もしかして、あなたもここに転生して来たんですね!」
と明るく、まるで小柄でツインテールの女の子が言いそうな台詞で、トーンで、話しかけられた。
「私1人しかいないのかなーって心配になってぇ。でも、同じ人がいてよかったです。」
成る程。俺はぶりっ子的な属性が大嫌いである。即ちこれは無視するに限る。
「あのー。無理されると余計に寂しいんですけどー。」
あっ。もしかしてこれキャラ間違えた!?
と小さくも、俺には聞こえる声で、見知らぬ彼女はそう言った。
「あと4歩進んだら魔法で爆破しますよ。」
「脅しじゃねぇか!!!」
危ねぇ。本当にやられたらネタじゃ済まない。と言うか、これは流石に無視できない。
「お、やっと反応してくれた。無視は酷いですよ。」
「いや、そんなこと言われたら誰だって振り向くって!」
「無視してた理由ってこのキャラだからですか?」
「まぁ9割そうだな。」
「あれ?もしかしてコミュ障だったりします?」
「うっ。」
確かに、こんな感じで親以外の人と話すのは何日ぶりだろうか。
そもそも、そういう系の人種は、いちいち言語がうるさいと感じてしまう。
「あー図星ですね。もしかしてニートでした?異世界転生して、活躍できると思ってました?
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