第1章 異世界転生

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でも残念。能力ありませんでたぁって感じですか?」 「お前、なんでも言いたい事口に出るタイプだろ。それにお前だって能力ないじゃん。」 「うっ。それはそうですが…」 明らかにテンションが落ちた。これは非常に分かりやすい性格なのかもしれない。 「あ、そうだ。お前のところにも来たか?ホログラムみたいな奴。」 「あ!来ました!馬鹿みたいに罵って来たんですけど、無視してやりました。」 「無視できたのか…」 自分なんか怖くてモーニングスター投げちゃったよ。 「あ、ついたみたいですよ。」 前には、少し開けた空間が見えてきた。 「なんだろうな。」 「え、夕食じゃないんですか?」 「いや、夕食だけなら中央ホールには呼ばないだろう。」 「確かにそうですね。楽しみです。」 そんなこんなで、中央ホールに着いたのだが、そこは、まるで高級ホテルのようなホールというよりは、ロビーだった。 そして、そのロビーの受付の前に、金髪で身長は180は超えている女性が立っていた。 「ようこそ。熾天館へ。」
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