第1章 異世界転生

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第1章 異世界転生

目が覚めた。 get up ではなく、wake upの方である。 そして、その俺を覗き込んで、見下している影があった。 「なんですか。」 俺は、その不審な影に語りかけて見た。 不審な影は、こう返した。 「get up してくれたら教えてあげます。」 洒落だろうか。否洒落だろう。 俺は仕方なく、その影に従って、体を起こした。 「「おはようございます。ご主人様。」」 そこにはメイド服に身を包んだ女性が2人、立っていた。 メイドなど雇っただろうか。 確か起床の際は妹がバールのようなものを持って、起こしに来るはずなのだが… いや待て待て待て待て待て、俺は確か落差100m以上から落下して… その時の記憶がフラッシュバックし、俺は猛烈な吐き気に襲われた。 (何故俺は生きているんだろうか。) 「どうか、なさいましたか?ご主人様?」 「二日酔いですか? 夜酒は、よくありませんよ。」 (何故、こんなところに?) 「ご主人様?」 「どうかなさいましたか?」 「えーと、色々聞きたいんだけど…今は西暦何年?ですか?」 「あー、大丈夫ですよ。時間軸だけは同等に設定してあります。」     
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