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「いえ、魔術センスが皆無だからと言って、能力が全くないわけではありません。」
「そこで、あなたにはその学校に今年度から追加された、異能力開発科に通ってもらいます。」
「異能力開発科?」
異能力を開発する科なのだろうが、怪しい機械や何かよく分からないプロセスを踏まされるのではなかろうか。
「魔術適性は全て生まれた時に確定してしまい、それが0の人間は、農民が商人か、あとはまぁ其れ相応の職業にしかつけないようになっています。」
「しかしながら、異世界から転生された人は、例え魔術センスが無くても、超能力の開発に努められる機会を国が与えているのです。」
「それで、再び聞くんだけど、そこって厳しいの?」
「いえ、実は私達も把握しておりませんので、なんとも言えません。」
「それでも命の危機は、我々が保証します。」
「そんな危ない所なのか…。分かった。行こう。明日だよね。」
「はい。なので本日は、」
「ごゆっくりお休みください。」
そう言って、2人のアンジェリカとウンディーネは、重厚なドアを開けてこの、緊急治療室04を後にした。
「今は何時だろう。」
そう思い、僕は、枕元に設置されている時計を見た。
《16:40》
と示されていた。
ほんと俺はどれくらい寝てたんだろうか…
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