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忘年会が終わり、絵莉子は寮に帰った。自室のドアをぱたんと閉めると、物音一つも聞こえないほどに静まり返っていた。
薫のベッドのカーテンは閉ざされている。もう夜遅いため、寝てしまっているだろう。
絵莉子は薫のベッドをじっと見つめた。
(私、薫ちゃんが心を開いてくれるまで、辛い気持ちを分けてくれるまで待つよ…私は薫ちゃんが好きだから)
そう言おうと思ったが、寝ているとはいえ薫にそれを告げる勇気は出ない。代わりに、消え入りそうな声で呟いた。
「気をつけてうちに帰ってね。また、来年も会おうね…おやすみ」
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