その9 {家デートpart2}

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ワタシも立ち上がって 彼をぼんやりと見つめる… 如月ヴィオラ 「あ、シン!また横になって 真面目に防腐剤を塗らなきゃ…!」 伊佐シン (死人) 「あ、そ…そうだな…」 シンは再びバスタオルの上で横になり ワタシは彼の足に防腐剤を塗っていく… 今度は真面目にね… 如月ヴィオラ 「うつぶせになって…」 彼は頷いて俯せになり ワタシは彼の背中や腕に防腐剤を塗る 白骨化した所は塗れないから 腐り落ちてしまった部分に塗る 彼のお尻もまだ、大丈夫みたい… 洗面器に入った防腐剤を全部塗り終わり 彼の肌がどことなく艶々になった気がする! 伊佐シン (死人) 「ありがとう…ヴィオラ… 君の手…ゴム手袋ごしでも分かるよ 本当に温かいんだね…」 如月ヴィオラ 「えへへ…シンの体… 冷たいけど心地いいわ…♪」 そうしてマッサージがてら 防腐剤を彼の体にぬりたくった 如月ヴィオラ 「あ、シン…ワタシ お風呂入っちゃうね?」 シンは頷いて寝室に向かった ワタシは彼の家の湯船を覗く 彼はここで感電して… 頭と体を洗ったワタシは 湯船につかり当時、ここで死んだ 彼のように湯船にもたれかかる… 死ぬときって…どんな感じなんだろう 人は死ぬときとても 気持ちよくなるらしいけど…
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