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如月ヴィオラ
「今はどんなのがやってるのかしら…」
ワタシはぽつりと呟く
伊佐シン
(死人)
「行ってみないと分からないけど…
ゾンビものか幽霊ものか
はたまた生きてる人間が一番怖いってものか…」
ワタシは少し考えてみる…
ゾンビものに恐怖は感じないから
幽霊ものがいいかも…
如月ヴィオラ
「幽霊ものがやってたらいいな~」
シンは頷いた
伊佐シン
(死人)
「わかった…冷たいだろうけど
おいで抱き締めてあげる…」
ワタシは小さく頷いて
彼の腕の中に入った…
ひんやりした彼の体
鼓動は止まってるから聞こえない
呼吸音ももちろん止まってる
彼は息をしていない…
だけど動いてる
ワタシがゾンビになったら
彼よりも質悪いかもしれない
ワタシは肉を食べるから…
彼に抱き締められたまま
顔をあげる…
伊佐シン
(死人)
「おやすみ…ヴィオラ」
ワタシは頷いた
如月ヴィオラ
「ええ…お休みなさい、シン」
目を閉じるとワタシの
呼吸音しか聞こえない…
静寂の闇の中
ワタシの意識は遠退いていった…
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