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あ、あった…足元に注意しながら
ワタシ達は座席に座る…
如月ヴィオラ
「映画なんて久しぶりだね、シン…」
彼は頷いて微笑を浮かべる
伊佐シン
(死人)
「うん、そうだね…
あれ…そういえば君って
怖いの大丈夫だったっけ…?」
ワタシは苦笑しながら
彼に視線を向ける…
如月ヴィオラ
「実は少し苦手なんだけど…
貴方と一緒だから、大丈夫!」
ワタシは微笑んで見せる
伊佐シン
(死人)
「そうか、ならいいんだ…♪」
ワタシは大きく頷いた
他愛ない話をしてると
館内の豆電球が消えて
辺りは真っ暗になった…
広告をやっていたけど
映画のタイトルが出た!
いよいよ始まる…っ
ワタシはぎゅっとシンの包帯を巻いてない
方の腕に抱きついた
彼は包帯を巻いた方の手で
肩を撫でてくれて…少しだけ安心した
その手は冷たいけど構わなかった…
起承転結がはっきりした
心霊映画でワタシは瞬きを忘れて
映画の世界に入り込む…
隣にいるシンもすっかり映画にみいってて
最後はびっくりして終わった!
館内は明るくなって…
エンドロールが流れる、スタッフの名前とか
役者さん達の名前とか…
しばらく放心状態のワタシ達
ようやく、我にかえって
ワタシ達は館内から出た…
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