その11 {映画館デート}

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あ、あった…足元に注意しながら ワタシ達は座席に座る… 如月ヴィオラ 「映画なんて久しぶりだね、シン…」 彼は頷いて微笑を浮かべる 伊佐シン (死人) 「うん、そうだね… あれ…そういえば君って 怖いの大丈夫だったっけ…?」 ワタシは苦笑しながら 彼に視線を向ける… 如月ヴィオラ 「実は少し苦手なんだけど… 貴方と一緒だから、大丈夫!」 ワタシは微笑んで見せる 伊佐シン (死人) 「そうか、ならいいんだ…♪」 ワタシは大きく頷いた 他愛ない話をしてると 館内の豆電球が消えて 辺りは真っ暗になった… 広告をやっていたけど 映画のタイトルが出た! いよいよ始まる…っ ワタシはぎゅっとシンの包帯を巻いてない 方の腕に抱きついた 彼は包帯を巻いた方の手で 肩を撫でてくれて…少しだけ安心した その手は冷たいけど構わなかった… 起承転結がはっきりした 心霊映画でワタシは瞬きを忘れて 映画の世界に入り込む… 隣にいるシンもすっかり映画にみいってて 最後はびっくりして終わった! 館内は明るくなって… エンドロールが流れる、スタッフの名前とか 役者さん達の名前とか… しばらく放心状態のワタシ達 ようやく、我にかえって ワタシ達は館内から出た…
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