その2 {お家デート}

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ゴム手袋を取りに行ったワタシは 両手に手袋をはめて、再び浴室に戻った そして、水中に手をいれて 電気シェーバーを取り出して放り投げる ワタシは目が半開きになってる 彼の肩を揺する 如月ヴィオラ 「シン…大丈夫?シン…?」 揺すっても反応がない… ワタシは彼のお腹と胸部を見る こ、呼吸が止まってる! ま、まさか…!? 如月ヴィオラ 「うそ、うそだよね? わざとやってるんでしょう? も、もう!シンたら! その手には引っ掛からないよっ…!」 伊佐シン 「・・・」 …!ほ、ほんとに?! きゅ…救急車呼ばなくちゃ! ワタシは脳裏に浮かぶさっきまでの 彼の笑顔に混乱しながら 慌ててスマホをポケットから取り出して 119に連絡した…! 『はい、こちら緊急ダイヤル 事件ですか事故ですか?』 男性が出た! 如月ヴィオラ 「た、助けてください! 彼が!彼が!!」 『お、落ち着いてください奥さま! 深呼吸してゆっくり状況を説明してください。』 ワタシは何度か深呼吸した… 如月ヴィオラ 「すーっはーっ…ワタシ、如月ヴィオラといいます… 彼は伊佐シン…ワタシが少し目を離した隙に 電気シェーバーで… 湯船で感電したみたいなんです…」 『わかりました奥さま… 旦那様の様子は?』 ワタシはぐったりしてまったく 動かないシンに視線を向けた…
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