守り

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「はい。後、栞さんの事は栞さんでいいとして、赤ちゃんから見たら俺、従兄弟になるのかな?」 「そうね、従兄弟になるわね。でも、普通にお兄ちゃんでいいんじゃない?」 「お兄ちゃん……」 「良いなぁ、僕もお兄ちゃんて呼ばれたいなぁ」 「あ、雪翔はゆっきーとかって呼ばれるんじゃないか?みんながそう呼ぶから」 「やだよ。お兄ちゃんがいい」 「教え込めばなんとかなるだろ?あ、兄貴のやつ寝やがった!栞さんごめん、連れて帰るわ」 「泊まっていってもいいのよ?」 「やっぱり社は気になるからさ」 じゃあみんなお開きにしましょうと、ご機嫌の冬弥が言い、ほんのり顔を赤くした那智も「帰るぞーこうへー!と叫んでいる」 「これって、俺の部屋に連れてくパターン?」 「ダディですからねぇ。ほら、頑張って連れてってください。明日は朝から手伝わせますから逃がさないでくださいね」 「はぁ……」
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