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それからしばらくは何事もなくすぎ、テストも無事に終わって結果発表は一番を取れていたので、すぐに栞に報告し、二週に一度の学校と、週に二回のリハビリに通い、何事もなく日々が過ぎていった。
「もう、みんなに着いて来てもらわなくてもいいような気がするんだけど」
公園を通り抜けながら、車椅子を押してくれる紫狐に話すが、みんながいいと言うまではダメだと言われてしまう。
「もうすぐ銀杏の葉も綺麗な黄金色になりそうだよね」
「そうですねー。それから段々寒くなるんですよね。寒いのはやはり嫌ですねー」
「雨とか雪だと車椅子でも出にくいし。もう少しなんだけどな……」
「焦っちゃダメなのですー。あ、今日はみなさんが来ると言っていたので、お揚げを買って帰るように言われてました」
「すぐそこのスーパーでもいいかな?」
スーパーで揚げを買って、家に帰るともうみんな揃っていて、あとは揚でおつまみを作るだけだと栞がキッチンで忙しなく料理を作っている。
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