300人が本棚に入れています
本棚に追加
/382ページ
「そうですね、ぜひいつかお願いします。そう言えば」
暑苦しい方向に持ってかれそうだったから、左之さんの言葉はサラリと流して、話題を変える。
私も人のこと言えないくらい流すの上手いかも。
「どうして、三人で此処に来てくれたんですか?」
永倉さんとかも一緒に居そうなのに、この三人が来てくれたことが不思議だった。
「平助と総司が、璃桜のこと心配しすぎてここまで見に来たからに決まってんだろ! 俺は、それを見つけて便乗したんだ」
「え」
私のことを、心配に思う?どうして?
「いやいやいやいや、違うって。左之さんだって璃桜がどうなってるのか気にしてましたよね?」
「そうだよ!」
「いやぁ、平助と総司の心配具合には負けるね」
続きそうな言い合いを遮って、訊く。
「ちょ、あの、………どうして?」
私、別に心配されるようなことしてないよね?
最初のコメントを投稿しよう!