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気が付けば、くすくすと、笑っていた。
「やっと笑った」
「璃桜、笑ってた方がいいよ」
「女子は笑顔が一番だな」
にこりと笑いかけてくれる3人の言葉に、一気にかぁっと頬が熱くなる。
「………私、男ですよ?」
照れ隠しに、そんなことを言って下を向いた。
そんな私の頭にぐっと体重を乗せてくるそうちゃん。
ぐぇ、と声を出せば、色気無いなー、と笑われた。
周りの二人も、楽しそうに笑っていて。
笑い声が、中庭に響いた。
「璃桜、元気出して」
そうちゃんがいて。
平ちゃんがいて。
左之さんがいて。
まるで、昔から一緒にいたかのように、居心地の良い空間に。
…………家族って、こんな感じだったっけ。
ほほ笑みながら、ふと、そう思った。
その後。
何故かそうちゃんにいじられ続け、他の2人に笑われる私を助けてくれたのは、源さんだった。
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