第2章 ふたたび立ち上がれ

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「いないよ。まだ高1だよ?」 「でももう付き合ってるやつとかいるぜ?」 「ふ~ん、私はまだいいかな・・・」  今江はじっと何かを考え込んでいる。”もしこの学校に野球部があったら”この子は好きな野球のマネージャーが出来るのに・・・ 「もしこの学校に野球部が出来たら・・どうする?」 「・・マネージャーしたい。」 「そっか。」  それ以上は何も言わなかった。しばらくして、2人は家が別々の方角なので別れた。じゃあねと言い合った後、今江は香川の後ろ姿をしばらく見つめていた。  3.奮起  8月9日、今日は元野球部の皆で、田仲のお見舞いに行くことになっていた。白澤病院に自転車で向かい、306号室を目指した。
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