1,私の日常

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学校の友達?ということは、前園さん達ということだろうか。 日向の友達というのだから、きっとあれだ、私が関わりたくない人達が来るだろう。 それなのに、屋上へ行くということは。 「会いたくないの?」 「あー……まぁそうなるよな」 会いたくないんかいっ! 日向のことだから、喜ぶのかと思ったが違ったみたいだ。 「だから逃げようって思うんだ。何でか会ってはいけないような感じが俺には分かる」 「なんじゃそりゃ。でも、分かんないじゃんか。友達だったんだから」 日向はおもいっきりため息をついて、頭を手に置き、困っているような仕草をとった。 「向こうは俺のことを知っているだろうけど、俺からしたら赤の他人な訳で。だから、どう接していいか分かんないんだよ」 多分本音だろうか。 確かに、日向からしたら前園さんとかは赤の他人に過ぎない。 それが理由で会いたくないのか…。 日向はこっちを向いたあと、私の手を掴んだ。 そして、また顔が近いっ! 「だからさ、逃げようぜ。この際屋上じゃなくても良いから」 「逃げる気満々じゃん…」 「そうだけど?」 日向はそのまま私を引っ張って、どこかに行こうとしていたが、私は壁にまだ了承の返事をしていないので、進もうとしている日向の服の裾を、掴まれていない手で掴んだ。
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