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「あのさ、今日お見舞いに来る友達って誰だか分かってたりとかするの?」
「うん、まぁ」
日向は風に当たりながら、欠伸をした。
興味ないのかな。記憶がないせいでもあるかもしれない。
「クラスの人らしいんだけど、実際の所来ても来なくてもどっちでもいいんだよな」
「………そっか」
クラスということは、やはり前園さん達だろう。
あとは、日向の元取り巻き達。
関わりたくない人達だ。
日向の言った通り、ここに来て正解かもしれない。
ちょっと意味は違うだろうけどね。
「それに、俺は平松さんと一緒に話していた方が楽しいと思うし」
「私と?」
「うん。俺今楽しいし」
笑顔で話す日向からは、嘘をついているとは思えないけれど、やっぱり変な感じはする。
信じたいけど信じられないと言ったところかもしれない。
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